BEACH BOY'S PARTY ! PRESENT TENSE Lost hits from Milwaukee's First Family of Power Pop:1979-82 Up To Date WINGS GREATEST
1965年作。タイトル通りのスタジオ・ライブによるパーティーアルバム。カバーが中心なのも彼らの素顔が覗けた気がして良いですね。#1「hully gully」は黒人ドゥーワップグループのオリンピックスのカバー。忠実なカバーで「ハリー!ガリー!」の掛け声が楽しい。ビーチボーイズのお手本の1つなんでしょうね。#2「i should have known better」はご存知ビートルズのカバー。個人的にも大大好きな曲です。アンプラグドな出来で大合唱な感じが◎一緒に歌ってしまいます。続く#3「tell me why」もビートルズ。2曲とも『A HARD DAY'S NIGHT』からの選曲で嬉しい。歌は格段に上手い。#4「papa-oom-mow-mow」(リヴィングトンズ)はコレで初めて知りましたが最高にポップな#。ハワイ・マッド・ボンバーズはオリジナルよりもビーチボーイズのカバーからいただいたんでしょうね。#5「mountain of love」もカバーのようですがビーチボーイズの曲調そのままの西海岸サウンドです。#6「you've got to hide your love away」はまたまたビートルズのカバー。典型的なレノン・マッカートニー共作ですがジョンレノン部でのモノマネに近い歌い方はプライベートさを感じますね(笑)。エヴァリー・ブラザーズ#7「devoted to you」はオリジナルにも負けないツインボーカルが美しい。#8「alley oop」(ハリウッド・アーガイルス)はゆったりヨコ揺れのオリジナルよりもテンポアップさせて彼等のオリジナルのごとき大盛り上がりのパーティーソングに仕上げてます。スペクターサウンドの申し子クリスタルズの#9「there's no other (like my baby)」もビーチボーイズらしくカバーしてます。メドレーの#10「i get around - little deuce coupe」もホーム・レコーディング並のヨレヨレダラダラ感が漂いますがソレがこのアルバムのコンセプトだしね。ok!。ココでボブ・ディランの名曲#11「the times they a-changin'」が登場。詩も素晴らしいがその詩が乗ったボブ・ディランのメロディは本当に良い。#12「barbara ann」の楽しさは格別でこのアルバムで1曲となればやっぱこの曲か??ハンドクッラプしながら一緒に歌いましょうー。通常のアルバムとも違うし通常のライブ・アルバムでもない風変わりなアルバムですがとにかくも楽しい気分になります。 1979年シューズの1st。アーリー・パワーポップバンドの中でもとりわけ身近に感じられる音かもしれない。と言うのは良い意味で素人臭さが漂うのだ。チープで単純なリズム隊と線の細いvo.。全体的な雰囲気がプロっぽくない。でも甘いハーモニーとメロディはバッチリなわけで・・。#1「tomorrow night」はマイナー調に坦々と流れるAメロからサビに向かってメロディアスに進む。この曲はホント初期REMが好きな人は◎です。ギターもピーター・バックみたいだ。#2「too late」は上等なパワーポップ#ですな。この曲ににピンと来なければ駄目です。#3「hangin' around with you」乾いたリフから始まりストーンズぽい展開もチープさは彼等の味でポップ#に。フォーク調のギターポップ#の#4「your very eyes」はバーズに通じるUSバンドならではの佳曲。#5「in my arms again」も大好きな曲でメロディがまずツボなのとカーズのようなチープなリフが効いてる。徐々にビルドアップして2番でのコーラス/ハーモニーの乗せかたも◎。#6「somebody has what i had」も他のパワポバンドではなかなか無いメロディ展開なのにきっちりポップに仕上げているのは上手いっていうよりも何も考えずに出来ている感じ。#7「now and then」もハイライト#の1つで気持ちの良い王道ポップロックナンバーです。暑苦しくなりそうな曲ですがソレを清涼感いっぱいに演るってのが粋です。ライブで聴くと最高でしょう。#8「every girl」は個人的に1,2を争う#でコレもバーズの影響大の甘いフォーク/カントリーなポップ#。TFCやベルクラ好きにもオススメです。#9「i don't miss you」はシューズ版グラムロック#。#10「cruel you」は軽快なパワポ#で♪2ndに向けての助走といった感じ◎◎。#11「three times (see me, say it, listen)」は今までのバーズ的な#よりもグッとUKの要素が強まった美メロ#。いつの間にか素晴らしいメロディアスなミドル#に変身していてハッとする。#12「i don't wanna hear it」はラスト#にしてこのアルバム唯一のパンク・ポップです。ビートが効いてノリノリ。#10同様に軽快さがます2ndへの橋渡し#でもある。僕の持っているのは1st/2ndの2in1なのでこのまま2ndへ続きます・・。そして今も現役の彼等のパワポ魂も続くのだ・・。 80s初頭のガールズ・パワーポップバンド、シヴァースの編集盤。シングルしか発表しなかったのでCDで日の目をみた感じです。結論から言うとどれも文句なしのパワポ#です。紅一点ジルの声がイイ感じだ。唯一のシングル#1「Teen Line」ビートルズからの流れを汲むミドルテンポの正統派パワポ#。パンク色は無い。#2「No Substitute」は軽快さも加わりパワーポップのクラシック#に位置する出来ですね!続く#3「Please Stand By」もパワポ好きは卒倒の#。アルバム始まって3曲で一気にヴォルテージが上がります。カミさん曰く曲・声共にシェリル・クロウみたいとの#4「Remember Tonight」は名パワポ・バラードなんて僕の造語ですけど。ドラマティックなジルの声がイイねえ。キッズ・ソングみたくバブルガムな5「My Association」はvo.はジルではない?と思ったんですけど誰でしょうね。#6「When I Was Younger」はシャガレた声でサビが印象的で家の3歳の娘が大好きな曲。80sらしさが顔を覗かせるポップ#7「No Reaction」もキャッチーで同時期のシークレット・アフェアーのヒット曲の影響アリかな?#8「Don't Tell Me」は個人的に好きな曲でメロディの70年代的な展開がとても好印象。なのでこのバンドの軽快さが好きな人はスキップなのかな?。ベーシスト、スコットがvoをとる次の#9「Hold On」も大好きな曲。これはベッタベタなパワポ#なのでどなたもokでしょ!一緒に口ずさみたくなる。今までと趣が違う#10「Life Without You」はバーズぽい哀愁たっぷりなギターポップの名曲でこんな引き出しもあるんだね。パワフルさは無いけどメロディの冴えはラズベリーズ並の#11「Why Tell Lies」。一度エリック・カルメンに歌ってもらいたい(笑)。#12「Rather Be Lonely」以降はライブ音源のようですがアルバムより攻撃的でジルの歌い方はパンクだ。#13「It Hurts Too Much」は彼(女)等のヒーロー、エリック・カルメンのカヴァー。#16でも「Hey Deanie」を素晴らしくカヴァーしているのでよほど好きなんでしょう。#14「Is That Enough」や#15「When I Was Younger」もライブの方が断然曲が映えますね。#17「Baby's Blue Eyes」は大好きなストレイ・キャッツのカヴァーと思っていたけど違うかも・・聞き分け出来ないほど似ているのでオマージュ的に演ってるのか?#18「You're So Sure」も最高です。古びの無いパワポ/ギタポ#で現代に殴りこみをかけても絶対負けません。 パートリッジ・ファミリー2nd。今までベスト盤しか持っていなくて、でもそれで満足はしていた。この手のバンドをオリジナルアルバムで追いかけるって何かキッカケがないとあまりしないもんだから。#1「i'll meet you halfway」はベストでもお馴染みの#でジェリーゴフィンも関わった良質メロディが奏でられるバラード。#2「you are always on my mind」でもうこのアルバム買って良かったと思えます。個人的に大好きなメロディラインが聞けます。#3「dosen't somebody want to be wanted」はヒットした2ndシングルでコーラスの良さが際立つソフトロック。#4「i'm here, you're here」はまさにパートリッジの王道路線#でソウルフルな小刻みなメロディ最高。これもウェス&ゴフィン作。#5「umbrella man」はドリーミーで他の曲よりもデヴィッドが控えめ。その代わりバックのコーラス/ハーモニーが強い。#6「lay it on the line」はウェスとデヴィッドが共作のロック調のナンバーでどちらかと言うとデヴィッド・キャシディのソロに入ってそうな曲。#7「morning rider on the road」はトニーロメオ作で#2同様に良きアメリカン・ポップスを強く感じさせる佳曲。#8「taht'll be tha day」はカントリーぽさも漂わせるまさに70sな音楽。トニーロメオって人は本当に素晴らしいソングライターですね(カウシルズやパートリッジ・ファミリーで知って実際は良くは知らないのですが・・トラウトってソフトロックバンドをやっていたみたい)。#9「there's no doubt in my mind」はモンキーズぽいミディアムナンバーでデヴィッドの甘い声がのるとアダルト・コンテンポラリーなスタンダード#になりますね。#10「she'd rather have the rain」はビージーズを思わせる木漏れ日のアレンジが徐々にビルドアップしていく感じが◎です。コーラスはまさにパートリッジ・ファミリー節ってところ。ラストの#11「i'll leave myself a little time」はエジソン・ライトハウスぽいメロディが逸品の素敵な佳曲で何度も聞き入ってしまします。結局9曲が初聞きでした。「i think i love you」「i wake up in love this morning」「i can feel your heartbeat」みたいな曲は入ってませんでしたがとにかく良質なメロディを聞かせてくれるアルバムです。 1978年、ポール第2のバンドであるウィングスでのベスト盤。シングル曲を多く含みコンパクトに12曲で仕上げた名ベスト盤です。#1「another day」はポール節(逸品ベース・プレイ含め)が聴けるキュートでノスタルジックな小品ポップ。大好きな曲。後期ビートルズからの続きとしてこのソロ第一弾シングルを聞いた当時の人は少し物足りなかったか?。#2「silly love songs」も文句の付けようのないポップソング。自虐的で皮肉交じりの歌詞もこの完璧なメロディあっての事。しかしポールのベースプレイはマジで魔法ですな。#3「live and let die」は言わずと知れた代表曲。静と動を繰り返す展開にドキドキ感が続く。さすがはジョージ・マーティンといったオーケストラルな仕上がりが◎。#4「junior's farm」は音が鳴った瞬間あれ、パイロット?と。ギターがギャンギャンとウネるハードロッキンなパワーポップ#。個人的にも好きな曲です。#5「with a little luck」は来るべき80sを思わせるシンセの音が特徴のポップ・バラード。何度でもリバイバルヒット出来そう。#6「band on the run」も代表曲。目まぐるしく変わる3部構成がとにかく素晴らしい名曲。ゆったり気だるいコーラスワーク→平たんメロディのミドルテンポに変わり→一気にフレンドリーなサビへと。キースムーンが絶賛したドラムは天才ポール自身。多彩な『RAM』のアルバムの中でも一際凝ったアレンジワークだった#7「uncle albert/admiral halsey」。2曲のメドレーなので当然2度美味しい。バラードの前半とポールらしい英国ポップが途中から待ち構えていて顔が緩む。#8「hi hi hi」はブギーなグラム・ロック。古典的ロックンロールはポールの一つの側面なので手馴れたもんですね。個人的にはジェリーフィッシュのカバー思い浮かぶ#9「let 'em in」。淡々としたリズムなのに聞けばしっかりとマッカ・メロディなんだから不思議だ。ふとした時に聴きたくなる曲です。#10「my love」は笑っちゃうくらいツボを押さえたあまーーいラブソング。コレ聴いて文句言う人はホント作ってみろて感じです(好き嫌いはともかくとして)。#11「jet」は大大好きな曲。これもくらげが脳裏に浮かぶ。パワーポップとしての要素はこの曲でほとんど拾えます。大衆にもコアなファンへも同時にアプローチ可能な名曲。ラストの#12「mull of kintyre」はカントリーフレイヴァーたっぷりの牧歌的な大ヒット#。バグパイプの音色と共にライブではシンガロングできる佳曲。ベスト盤なのに考えられた終わり方です。このアルバムはベスト盤なんですけど僕は一つの名盤として聴いています。オススメ!